お医者さまとの結婚 Chapter:12
二年後を予定してお医者さまとの結婚を控えている育海です。
友だちがエクシオクラブっていう異業種交流会に誘ってくれた
けど、たまたまその日、初めて彼のお母さんから直接連絡をもらって
職場の近くに行くから、夕飯一緒にどう?って。
なので友だちの方はキャンセル、ごめん!
時間ちょっと前に待ち合わせした中華街のお店に到着すると
お母さんが既に来てた…遅れたお詫びを言いながら席に着くと
「そんなに緊張しないで♪」と。う〜ん、医者の奥様って感じの
余裕ある物腰。普段ガチャガチャ動いてる私も、結婚したら医者の
奥様っぽくなるんだろうか…これも結婚準備?…不安。
お母さんは医者と結婚するのは特別なことじゃないのよ、って
ご自身が結婚された時のことを色々話してくれた。お姑さんから
大姑さんまでいて、お手伝いさんまでいる生活。ひぇ〜、やっぱり
格が違いますがな!でも、お母さんも結婚するまではごく普通の
家庭で育ったから、お医者さんの家がこんなに違うものだと
思わなかったんだって。あとあと医者の家全部が全部こうじゃない
って気づいたけどって(笑)
大姑さんとお姑さんは、それぞれ資産家の娘さんだったから
結婚してもかしずかれる生活が当たり前だったけど、お母さんは
普通に結婚生活を送りたくて、何年かがかりでお手伝いさんも
いない、ご飯も自分で作る、という風に改革したそう。
「だからね、医者と結婚する、って構えないでたまたま好きな
相手が医者だった、ぐらいの気持ちで来てほしいの。それにもし
仕事を続けたいならそれでもいいと思うわ。」って。
何だか嬉しくて涙が出ちゃった。
確かに結婚と同時に仕事を辞めて…というのには正直未練もあったから。
〈つづく〉